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警告ラベルの役割と製品安全:リスク管理の重要性

  • 2026.11.04
  • 11:17

中国GB 44703とは?2026年10月施行、レーザ製品のラベルを早見表で解説|ラベルマン

中国で2026年10月1日、レーザ製品などの光の安全を定めた強制規格「GB 44703-2024」が施行されました。

中国へレーザを使った装置を出しているメーカーでは、ラベルの見直しが必要になります。

この記事では、「GB 44703-2024 光辐射安全通用要求」をもとに、何が変わったのかを早見表で整理します。

ラベルの細かい作り方や貼り方は、続きの記事で解説します(近日公開)。

2026年10月1日に施行されました。

  • GB 44703は、2026年10月1日に施行された中国の強制国家規格です。
  • レーザのクラス(1〜4)とは別に、免除級・低リスク級・中リスク級・高リスク級の4段階の等級ができました。
  • ラベルは、等級を示す「一般向け標識」と、クラスを示す「専門標識」の2種類を組み合わせて表示します。

早見表:クラス・等級・ラベルの対応

表は横にスクロールできます →

レーザの
クラス
一般向け
等級
色 専門標識の
警告語
ラベルマンの品番
(一般向け標識)
ラベルマンの品番
(専門標識)
1免除級緑なしL44703-LN(任意)なし(省略できる)
1C・1M・2
2M・3R
低リスク級黄注意L44703-LC1C/1M/02/2M/3R
3B中リスク級橙警告L44703-LWL44703-3B
4高リスク級赤危险L44703-LDL44703-04

クラス1(免除級)の製品は、規格上ラベルを省略できます。

GB 44703とは

正式名称は「GB 44703-2024 光辐射安全通用要求」で、日本語にすると「光放射安全の一般要求」です。

2024年9月29日に公布され、2026年10月1日に施行されました。

中国の国家規格は、番号が「GB」で始まるものが強制規格、「GB/T」で始まるものが推奨規格です。GB 44703は強制規格なので、対象の製品は守る必要があります。

対象は、光を出す製品全般です。レーザ製品(波長180nm〜1mm)に加えて、照明器具・紫外線ランプ・プロジェクタ・ディスプレイといった、レーザ以外の光源製品(波長200nm〜3μm)も含まれます。

この記事では、レーザ製品を中心に説明します。

規格の中身は、大きく次の4つです。

  • 光の危なさの等級分け
  • ラベル(標識)
  • 製品の設計で取るべき安全対策
  • 使う現場での安全管理

これまでの規格との関係

これまで中国のレーザ製品の安全は、強制規格のGB 7247.1-2012で定められていました。

この規格は推奨規格のGB/T 7247.1-2024に置き換わり、2025年4月1日に施行されています。GB/T 7247.1-2024は、国際規格IEC 60825-1:2014と同じ内容です。

GB 44703は、レーザのクラス分けをGB/T 7247.1に従って行うと定めています。つまり、クラス1〜4の考え方そのものは変わっていません。

新しくできた「4段階の等級」

GB 44703では、8つのクラスを4段階の等級に振り分けます。それぞれの危なさの目安は、規格の説明を要約すると次のとおりです。

表は横にスクロールできます →

一般向け等級 レーザのクラス 危なさの目安
免除級1ふつうに使えば、目にも皮膚にも害がない
低リスク級1C・1M・2・2M・3R皮膚には害がない。一瞬ならまばたきなどで目を守れるが、長く直接見ると目を傷める
中リスク級3B光を直接見ると目を傷める。皮膚を傷めることもある
高リスク級4直接当たると目も皮膚も傷める。散らばった光でも危ない。周りの物を燃やすおそれもある

見落としやすい点が2つあります。

1つ目は、3Rが「中」ではなく「低リスク級」に入ることです。2つ目は、1Cが皮膚に当てて使う医療用レーザのためのクラスだということです。

「1M」「3R」といった記号は、専門家でないと危なさの程度が分かりません。免除・低・中・高という呼び方なら、誰が見ても分かります。

ここが今回いちばん大きく変わったところです。

等級によって、製品に求められることも変わる

等級は、ラベルだけでなく、製品の作りや使い方にも関わります。規格の内容を要約すると、次のようになります。

表は横にスクロールできます →

一般向け等級 製品や使い方に求められること
免除級ラベルは省略できる。一般家庭で使ってよい
低リスク級ラベルが必要。スイッチなどの対策や使い方の注意で安全を確保する。一般家庭で使ってよい
中リスク級非常停止・遮へい・インターロックなどが必要。限られた場所で、教育を受けた人が使う
高リスク級光源を囲い込む作りにし、キースイッチや非常停止を付ける。専用の作業場で、教育を受けて資格を持つ人が使う

中リスク級と高リスク級の製品では、引き渡しの前に、使う人への安全教育も求められています。

必要なラベルは2種類

GB 44703のラベルは、次の2種類で1セットです。

一般向け標識

白地に黒枠の四角いラベルです。左側に、下から緑・黄・橙・赤の4本の矢印が並び、上ほど危なく、矢印も長くなります。

右側の「本产品」(この製品)と書かれた矢印が、その製品の等級を同じ色・同じ高さで示します。

GB 44703 一般向け標識 4種類(高リスク級・中リスク級・低リスク級・免除級)

L44703-LD(高)/L44703-LW(中)/L44703-LC(低)/L44703-LN(免除)

専門標識

警告の図記号と、クラスや注意事項を書いた「リスク説明」を組み合わせたものです。

リスク説明の上段には、等級に応じた警告語が入ります。低リスク級は注意(黄色)、中リスク級は警告(橙色)、高リスク級は危险(赤色)です。

このほか、クラス3R・3B・4の製品は、光の出口に「激光窗口」(レーザ出射口)の表示も必要です。

どの図記号が必要かは、クラスごとに細かく決まっています。例えば、クラス4では「目に向けるな」に加えて「皮膚に当てるな」の図記号も必要です。クラス別の一覧表は、続きの記事にまとめます。

ラベルを表示する場所は、製品本体だけではありません。説明書にも完全な標識を載せ、低リスク級以上の製品は外箱にも2種類の標識を表示します。

すでに出荷している製品は?

規格本文を確認した範囲では、施行前に作った製品や、出荷済みの製品の扱い(経過措置)についての記述はありません。

在庫品や出荷済みの製品をどう扱うかは、輸入する側や認証機関に確認されることをおすすめします。

ラベルマンのGB 44703ラベル

ラベルマンでは、GB 44703に合わせたラベルを、一般向け標識と専門標識の両方そろえています。

  • 一般向け標識:L44703-LD(高)、LW(中)、LC(低)、LN(免除)。サイズはM 60×50mm、S 40×34mm、SS 25×21mm
  • 専門標識:L44703-1C、1M、02、2M、3R、3B、04

一般向け標識のMサイズ(60×50mm)は、規格の附属書に示されている寸法と同じ大きさです。

どれも表面ラミネート加工のスクリーン印刷で、屋内外で使えます。耐熱は-20〜80℃で、ギヤ油に72時間漬けても、ウェザーメーターで400時間試験しても変化がないことを確かめています。RoHS(10物質)とREACHにも対応しています。

平日15時までのご注文は、即日出荷しています。

ラベルマンでは、GB 44703の規格書を日本規格協会を通じて正規版で取り寄せ、ラベルの中国語を規格に載っている例と照らし合わせて確認しています。

専門標識は、クラスによって必要な図記号の数が違います。1Mは警告の図記号とリスク説明の2つですが、クラス4は禁止の図記号が2つ加わって4つになるため、品番ごとにレイアウトを作り分けています。

まとめ

  • GB 44703は、2026年10月1日に施行された中国の強制規格です。
  • レーザのクラスは今までどおりで、その上に免除・低・中・高の4段階の等級が加わりました。
  • ラベルは「一般向け標識」と「専門標識」の2種類を、製品・説明書・外箱に表示します。

自社の製品がどの等級になるか分からない、特殊なサイズが欲しいといったご相談は、お気軽にお問い合わせください。

※この記事は、GB 44703-2024の概要をまとめたものです。製品が規格に適合しているかの最終的な判断は、規格本文や認証機関でご確認ください。

参考文献

  • 2026.11.04
  • 11:22

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